MIRO ITO (伊藤みろ)プロフィール

MIRO ITO (伊藤みろ)略歴

フォトアーティスト・映像作家
著術家 ・ 文化芸術プロデューサー

 

🔶アートと哲学の融合を目指す、メディアアートリーグ主宰

2006年ヴェネチアビエンナーレ (ダンス部門) の公式イメージに作品が選ばれ、NYリンカーンセンターでの個展「Men at Dance: from Noh to Butoh (能から舞踏へ) 」の全作品をNY公立舞台芸術図書館に寄贈 (2008年)。ドイツとアメリカで永住権を取得し、フォトアーティストとして、国内外の専門誌やメディア等で特集が組まれ、世界の写真文化の第一線で活動中。

NYで体験した9.11を契機に、日本に拠点を移す。以来、日本と北米間を往復しながら、15年以上をかけて日本の1400年の精神文化を取材し、伝統文化の保存と伝承、交流と共有を通して、平和へのメッセージを発信する活動「メディアアートリーグ」を主宰。

「いのちと祈りの人類遺産」をテーマに、日本を代表する奈良の神社仏閣からの特別な許可を得て、有形無形の世界遺産、国宝や重要文化財を、世界最高クラスのデジタル機材ならびに超大判フィルムカメラ「8×10 (エイトバイテン) 」で撮影。国内外の著名美術館・博物館・文化会館・大学などの公共機関にて、展覧会、書籍、講演、映像作品として発表し、神社仏閣ならびに世界的な図書館や文化財団、教育機関などに寄贈している。

時代や国境を超えて、東西・南北の文化に共通するアートと哲学の源流を示すことで、ユーラシアの叡智の道を提唱し、中期的には、奈良とシルクロード諸国と世界をつなぐアート財団の設立を、北米で目指す。

ヴェネチアビエンナーレ (ダンス部門)公式イメージ
撮影: 伊藤みろ(舞踏ダンサー室伏鴻)

🔶「本物の日本遺産イニシアティブ」主宰

2021年6月、コロナ禍で分断化が進む世界において、連帯と寛容へのメッセージを発信すべく、奈良を中心とする1400年の日本文化を通して世界に貢献する国際広報事業「本物の日本イニシアティブ」を始動。書籍・映像作品・展覧会などのメディア作りを行いながら、これまでの実績をもとに、独自の視点で日本文化を発信し、日本文化を基軸とした会員組織・国際ネットワーク作りを開始。第一弾は世界巡回展「隠し身のしるし」の図録を兼ねた写真集の発刊を企図している(2022年3月刊行予定)。

「本物の日本遺産イニシアティブ」 japan-authentic-heritage-initiative.org

 

🔶世界巡回展「光と希望のみち」(2016年から世界10カ国12箇所を巡回中)

2016年5月、ニューヨーク国連本部で「光と希望のみち(Road of Light and Hope)」をプレミア開催。2500年来のユーラシアの連帯と平和への願いを込め、世界巡回展としてスタートした同展は、東大寺の天平彫刻の最高傑作をはじめ、12年の歳月をかけて撮影した奈良の世界遺産・国宝・重要文化財を海外に紹介する展覧会&映像作品上映プロジェクトとして、外務省や国際交流基金、日本カメラ財団等との共催にて、世界巡回中。2016年10月にはタシケント (ウズベキスタン芸術アカデミー)、11月にはストラスブール欧州評議会において、日本の欧州評議会オブザーバー20周年行事として開催。欧州評議会のヤーグラン事務総長(当時)や清水信介オブザーバー大使(前チュニジア日本大使)とともに、各国代表者を前にスピーチを披瀝した。

欧州評議会日本国オブザバー20周年記念式典でのスピーチ(2016年11月)

2017年は、国際交流基金トロント日本文化センターにて「光と希望のみち:東大寺の国宝写真展」を3ヶ月半開催後、在シカゴ日本国総領事館開館120周年を記念して、同館日本広報文化センターホールにて開かれた。

国際交流基金トロント日本文化センター「光と希望のみち: 東大寺の国宝写真展」パンフレット(2017年3〜6月)

2018年は、ブラジル日本移民110周年を記念事業として、リオデジャネイロでの「日本月間(7月4日〜29日)」にて「光と希望のみち」をリオデジャネイロ郵便局文化センターにて開催し、合計6万2000人の来場者で賑わった。11〜12月には、メキシコ国立多文化博物館にて、日墨外交関係130周年事業として開催。両式典ではオープニングレクチャーやスピーチも披露した。

ブラジル日系移民110周年記念・リオデジャネイロ「日本月間 Mês do Japão 2018」パンフレット

2019年1〜2月には、日希修好通商航海条約締結120周年記念事業のキックオフ行事として、ビザンチン・キリスト教博物館にて、「光と希望のみち」を開催。9〜10月には、在チュニジア日本大使館開設50周年記念事業として、チュニジア国立バルドー美術館にて、同展を開催。在ギリシャ日本大使館および在チュニジア日本大使館主催の記念式典では、各国の大臣や代表者を前に、スピーチを披瀝した。

在チュニジア日本大使館開設50周年キックオフ事業「光と希望のみち」オープニングで挨拶をする清水信介大使(壇上)、チュニジア文化大臣(中央)等とともに(国立バルドー美術館、2019年9月)

10月には、奈良県および文化庁、国土交通省の主催による「2019奈良シルクロードシンポジウム」にパネリストとして参加。同時開催で「光と希望のみち」が平城宮跡記念公園いざない館で開催された。

11月には、ペルー日本人移民120周年を記念して、ペルー日系人協会(リマ)にて「光と希望のみち」を開催し、10カ国12箇所目の巡回先となった。現地のマスメディアで多数取り上げられ話題となった。

ペルー日本大使館主催 ペルー日系移民110年記念事業 世界巡回写真展「光と希望のみち」を10カ国11都市12箇所目として開催(2019年11月)

 

🔶映像作品のプロデュース&監督

最新の監督作品は、聖徳太子没後1400年を記念する「世界史のなかの聖徳太子〜煌めく叡智と美意識」(未公開)。また2021年2月奈良県甍ホールにて上映された、文化庁クラスター事業いかす・なら地域協議会製作の映像作品「いまに生きる奈良」(33分)は、奈良県文化財活用課のサイトにて配信されている。リンク先: https://www.youtube.com/watch?v=hes4hDE1lXI

文化庁クラスター事業「いかす・なら地域協議会」製作 MIRO ITO 伊藤みろ監督作品「いまに生きる奈良」(33分)

 

2021年1月、奈良の国宝四天王像を撮り下ろした映像作品「崇高なる勇姿の極み〜天平から鎌倉へ 東大寺〜唐招提寺〜大安寺〜興福寺」(20分)は、「奈良 大立山まつり〜四天王シンポジウム」にて発表した。

映像詩「崇高なる勇姿の極み 天平から鎌倉へ 国宝四天王像 東大寺〜唐招提寺〜大安寺〜興福寺」からのシーン(運慶作の興福寺中金堂四天王立像)

2011年には、東大寺ミュージアムのオープンを記念して、東大寺の依頼によりショートムービー「伎楽  仮面の道」を制作・奉納 (音楽は芝祐靖氏) 。

2010年には平城京遷都1300年を記念して、初監督作品「盧舎那仏の光の道  大仏さまは生きている  」「仮面のいのち  春日大社の舞楽   若宮おん祭の舞楽」(ショートムービー) を「平城京1300年遷都祭:祈りの回廊」(主催: 奈良県) にて上映。

Canon EXPO Tokyo 2010にて、写真作品および映像作品をインスタレーションした「光の道:祈りと芸能のシルクロード 伊藤みろの作品世界展」を開催。1300年前の至宝である東大寺の伎楽面 (重文) ならびに春日大社の舞楽面 (重文) の写真掛け軸作品を発表し、東大寺と春日大社に寄贈。

映像作品「大仏さまは生きている」は、「ザ・グレイトブッダ・シンポジウム」にて公開後、東大寺に寄贈し、東大寺総合文化センターおよび同ミュージアムにて上映された。また春日大社を撮影・取材したショートムービー「仮面のいのち  春日大社の舞楽」は、春日大社に寄贈。両作品は、世界巡回展で展覧会とともにオープニングイベントや講演会で限定的に発表・公開されている。

東大寺伎楽面 (重文・8世紀)「伎楽 仮面の道」より

東大寺伎楽面 (重文・8世紀)「伎楽 仮面の道」より

現在、春日大社・興福寺に取材した「薪御能」のショートムービーを制作中。映像詩「大仏さまは生きている」の続編となる、映像作品「光と希望のみち:グレイトブッダロード」(60分)の企画・制作を推進しながら、世界の公共放送網での発表を目指す。

 

🔶世界巡回展「隠し身のしるし」

2018年には、日加修好90周年事業の一環として、「隠し身のしるし (Signs of the Intangible)」をカナダ日系文化会館(トロント)にて開催後、11月には、在シカゴ日本国総領事館広報文化センターへと巡回展示(後援:在トロント日本総領事館、日本ユネスコ協会連盟、奈良県ビジターズビューロー、助成:東京倶楽部)。

同展は、2007-2008年に開催されたNY公立舞台芸術図書館での個展「Men at Dance – from Noh to Butoh」( 後援:在ニューヨーク日本総領事館、助成:国際交流基金) を元に、シルクロードの遺産を受け継ぎながら、日本文化の深層から現代へとつらなる「1400年の心体景観」を紹介する。

ヘレニズム文化を伝承する東大寺の天平彫刻の最高傑作をはじめ、ギリシャ仮面劇を源流とし、仏像とともに伝来したシルクロードの仮面芸能・伎楽や舞楽、仏教の修行である「達陀」や「走り」、能楽の起原とされる薪猿楽・薪御能、古武道から舞踏に至るまで、日本の1400年の「心身一如」の系譜を65-70点の作品で紹介。

2022年以降には、モントリオール市立美術館やリオデジャネイロ国立歴史博物館での展示を提案準備中。

図録を兼ねた写真集『隠し身のしるし』(発行:本物の日本遺産イニシアティブ」)は2023年2月発刊予定。

「本物の日本遺産イニシアティブ」 japan-authentic-heritage-initiative.org

隠し身のしるし」展ポスター (日系文化会館、トロント)

 

🔶海外の著名機関、名門大学での講義・映像上映活動

外務省の協力により、世界各国の著名な美術館や博物館、図書館などの文化施設や在外公館、大学・研究機関を中心に、文化発信・国際交流・教育活動も展開中。これまでにシカゴ大学、ノースウェスタン大学、デポール大学 (シカゴ)、リオデジャネイロ州立大学、在シカゴ日本総領事館広報文化センター、国際交流基金トロント日本文化センター、日系文化会館 (トロント) などで、日本の無形文化遺産の伝統の豊かさとシルクロードとのつながりを訴え、世界の心の連帯を訴求する講義と映像上映を行っている。

シカゴ大学芸術・建築史学部での講義の様子 (2017.11.2)

🔶パフォーマンスの芸術監督

長年、日本を代表する能楽師や狂言師、舞踏家を撮影してきた経験をもとに、世界巡回展「光と希望のみち」「隠し身のしるし」「ラストサムライ (The LAST of the SAMURAI)」(主催:日本カメラ財団) のイベントのために、パフォーマンスを企画し、芸術監督も着手。バレエダンサー・現代舞踊家の春双を起用した「伎楽バレエ:崑論」「居合い舞:散り際の美学」「バレエ:荒城の月」の企画プロデュース&アートディレクションおよび衣裳デザインを手がけた。

(更新:2023年1月)

🔶伊藤みろ 略歴

フォトアーティスト・映像作家、著述家・文化芸術プロデューサー

メディアアートリーグ&「本物の日本遺産イニシアティブ」代表

ヴェネチアビエンナーレ・ダンス部門(2006) の公式ポスターに作品が選ばれ、アメリカ・日本・ドイツの三つの文化圏を股にかけ、フォトアーティスト・映像作家として、世界12カ国で30回以上の個展開催。内外の専門誌・メディアでの紹介多数。近年「いのちと祈りの人類遺産」をテーマに、奈良を中心とした日本の有形・無形の世界遺産や国宝、重要文化財を撮り下ろした写真作品の制作&展覧会開催、ならびに映像作品のプロデュース&監督を手がける。美学研究家・著述家としても、多数の著作あり。外務省・国際交流基金や日本カメラ財団等との共催にて、世界巡回展「光と希望のみち」「隠し身のしるし」を世界主要都市で開催し、北米や南米の名門大学で講義活動を展開中。慶應義塾大学 (美学美術史学専攻) を卒業後、ドイツ国立ルール大学で芸術哲学、同フォルクヴァング芸術大学で写真と応用美術を学ぶ。ドイツジャーナリスト連盟 (1989-2001)・日本写真協会 (元「東京写真月間」製作委員)・NYアートディレクターズクラブ会員。

ムービー監督作品:「いまに生きる奈良」(33分)

ショートムービー監督作品:「飛鳥・藤原京 律令国家のはじまり〜仏教文化の開花をたどる」「世界史のなかの聖徳太子〜煌めく叡智と美意識」「崇高なる勇姿の極み 国宝四天王像 東大寺〜唐招提寺〜大安寺〜興福寺」「盧舎那仏の光の道  大仏さまは生きている」「仮面のいのち 春日大社の舞楽  春日若宮おん祭の舞楽」「伎楽  仮面の道」

主な個展  (開催場所 ):NY国連本部、ペルー日系人協会(リマ)、平城宮跡記念公園(奈良)、チュニジア国立バルドー美術館(チュニス)、ビザンチン・キリスト教博物館(アテネ)、メキシコ国立世界文化博物館(メキシコシティ)、リオデジャネイロ郵便局文化センター「日本月間」、在シカゴ日本総領事館JICホール、国際交流基金トロント日本文化センター、カナダ日系文化会館 (トロント)、欧州評議会+欧州の広場 (ストラスブール)、ウズベキスタン芸術アカデミー (平山郁夫国際文化キャラバンサライ)、Canon EXPO Tokyo 2010、 ニューヨーク公立舞台芸術図書館、日本カメラ財団 (JCII)、キヤノンSタワー、キヤノンサロン (現キヤノンギャラリー)、フランクフルト日本文化週間、ハンブルク写真の夏、ツァイトフォトサロンほか

主な共催団体:外務省 (在外公館ならびに国連日本政府代表部)、文化庁、国土交通省、奈良県、国際交流基金、日本カメラ財団、チュニジア国立バルドー美術館・チュニジア文化省、ビザンチン&キリスト教博物館・ギリシャ文化省、メキシコ国立世界文化博物館・メキシコ文化省、リオデジャネイロ日系人協会、ペルー日系人協会、欧州の広場(欧州連合)、ウズベキスタン芸術アカデミーほか

後援・助成団体:経済産業省、東京倶楽部、日本ユネスコ協会連盟(2018-2019)、奈良県ビジターズビューロー、平城遷都1300年記念事業協会、山口育英奨学会ほか

主なコレクション:ニューヨーク公立舞台芸術図書館、日本カメラ財団、東大寺ミュージアム、春日大社国宝館、メルクベーク財団 (アムステルダム) ほか

主な著書:『隠し身のしるしー日本の1400年の心体景観』(2023年2月発刊予定)『心のすみか奈良 いのちの根源なるものとの出合い』『萬歳楽 大きくゆっくり遠くを見る—野村万之丞作品写真集』『日本の家紋と姓氏 伝統美と系譜』『フォトグラファーズバイブル』『極意で学ぶ 写真ごころ』(「アサヒカメラ」連載のまとめ)『魅せる写真術』(日本図書館協会選定図書)』『デジタル時代の写真術』(日本機械学会100周年記念事業、共著)『ヨーロッパ 官能のヴィジョン』(編著) ほか


記:2023年1月

※詳細は、以下の発表実績(各タイトルの横)をクリックして、PDFをダウンロードして下さい。

🔶映像作品上映:MiroIto_Screenings_2021July11

🔶展覧会:MiroIto_Exhibitions_2020Sept

🔶講演・講義:MiroIto_SpeakingEngagements_2021July11

🔶撮影実績(世界遺産・国宝・重要文化財):MIiroIto_List_of_CulturalHeritagePhotography_2021July12

🔶著作・論文・年鑑・デジタルメディア:MiroIto_Books&Directories_2020Sept

🔶特集・ポートフォリオ&作品掲載・作家紹介 :MiroIto_Publications_2020Sept

🔶受賞歴・メディア出演:MiroIto_Prize&MediaExposure_2020Sept13

🔶公式イメージ

2007 ニューヨーク舞踏フェスティバルポスター
2006 ヴェネチアビエンナーレ(ダンス部門)ポスター

室伏鴻とのコラボレーション作品「Quick Silver(水銀)」が上記の他、ウィーン、ロンドンをはじめ、世界各地のダンスフェスティバルの公式イメージとして採用される

NY舞踏フェスティバル公式イメージ
撮影:伊藤みろ (舞踏家 室伏鴻)

 

⬜関連情報

ポートフォリオ》《ステートメント》《伊藤みろブログ『光のみち いのちと祈りの人類遺産』》をご参照ください。

Oops...
Slider not found.