• ニュース
  • ブログ
  • お問い合わせ
Media Art League
Menu   ≡ ╳
  • ENGLISH
  • HOME
  • 概要
    • メッセージ
    • ステートメント
    • 活動内容
    • クロニクル
    • クライアント
  • 伊藤みろ
    • 略歴
    • ポートフォリオ
  • 発表実績
    • 映像作品
    • 写真展
    • 書籍発刊
    • メディアでの紹介
    • メディアでの仕事
  • 文化芸術プロジェクト
    • クロスメディア
    • 展覧会の内容
    • 世界遺産の撮影
    • 寄贈実績
    • 協力・後援・助成
  • クリエイティブプロジェクト
    • アートプロデュース
    • CSR活動プロデュース
    • 撮影プロジェクト
    • WEBメディア制作
    • デザインプロジェクト
  • 出版・教育活動
    • 出版活動
    • 主な出版物
    • 書評・著者インタビュー
    • 教育活動
    • 教本・評論
    • 講演・ワークショップ
  • 国際コミュニケーションズ
    • 国際メディア業務
    • 調査プロジェクト
    • ハイエンド翻訳
    • 取引実績
    • Andreas Boettcher 略歴
  • USA NPO活動
    • 使命
    • 趣旨・目的
    • 活動内容と基本的な流れ
    • 設立・展望
    • 平和への貢献

#東大寺国宝写真展、

【第13回】伊藤みろ発:メディア=アート+メッセージ No.12 地球という<いのち>を思いやる

2018-10-30

Poster:”Road of Light and Hope”, Museo Nacional de las Culturas del Mundo, Mexico

共感の連鎖

災害や疫病、戦争や貧困という世界の課題以外に、地球温暖化や環境汚染といった差し迫った問題は、もはや私たちを待ってはくれません。地球を一つの生命として捉え、いのちとして共感し合い、地球を守らなければならない時代がやってきました。

世界の未来に答えるために、思いやりを持って、行動すること_。私たち自身が問題の一部ならば、同時にわたしたちこそが、解決の一部なのです。私たちひとりひとりの地球への思いやりは、小さなさざ波にすぎないにしても、音叉のように、その波動を、世界全体に広げていけるのではないでしょうか。

大地に小さな石が存在しているように、宇宙に星が存在しています。石も星も、人も、動植物も、仲間としてお互いを補い合い、支え合っているのです。この世界観は、東西に共通する普遍性をもつものです。

「1片の木を割っても、私はそこにいる。一つの石を持ち上げても、そこに私を見出すであろう」(イエスの言葉「トマス福音書」より)

極小の塵から、極大の宇宙までを一体的に捉える、東西に共通する叡智こそが、「地球」といういのちへの思いやりのある、行動の規範だと考えるところです。

 

全ては「生き物」としてひとつである

さて、在外公館や国際交流基金からのお力添えにより、展覧会「光と希望のみち」(*)にちなみ、日本国と諸外国の周年行事や文化機関において、大変光栄にも、スピーカーとして招かれる機会が増えてまいりました。

(*共催:在外公館、国際交流基金、メディアアートリーグ、日本カメラ財団ほか、後援:日本ユネスコ協会連盟、奈良県ビジターズビューロー)

2年前のストラスブール欧州評議会でのスピーチからはじまり、トロント国際交流基金、シカゴ大学、リオデジャネイロ「日本月間」オープニングイベント、そして来月はメキシコシティへ_。

テーマは、東洋の華厳思想、すなわち西洋の新プラトン主義と共通する「すべては一つであり、一つはすべてである」ということ。そして「宇宙も、一つの<いきもの>であり、全てのうちに<共感>なる相互作用がある」(新プラトン主義)というものです。

奈良に残され、受け継がれているヘレニズム文化の影響を色濃く残す、日本の古代の有形・無形の世界遺産をテーマに、そうした東西間の<共感(シュンパティア[συμπαθεια])>を相互に喚起させるために、展覧会・映像上映およびレクチャー形式で、訴えていくものです。

1400年前に遡り、シルクロードを介して東西文化の源流をつなぐ傑出した国宝・重要文化財の写真作品を「証拠」として見せながら、私たちが「皆ひとつであり、すべてがつながっている」ことを伝える趣旨を担っています。

 

リオからメキシコシティへ

本年7月には、ブラジル日系移民110周年を記念し、リオ・デ・ジャネイロで開催された「日本月間」での写真展「光と希望のみち」では、記念行事のオープンングでレクチャーを行い、映像上映もさせていただきました。

行事の後には、列席されたアメリカ総領事から、<共感>の言葉をいただけたことが、貴重な収穫となりました。またリオ州立大学での体験も、東西文化の交流史を地球規模で示していくことの重要性につき、確信を強めてくれました。(※日本月間には、3週間半の開催中に、6万2000人の訪問客がありました。)

来月のメキシコシティでは、日墨外交関係樹立130年を記念するイベントが、メキシコ国立多文化博物館において開かれます。近年にない規模の大型日本文化紹介イベントが行われ、世界巡回展「光と希望のみち」も参加させていただきます。

11月8日の記念式典では、高瀬寧(やすし)メキシコ日本国大使、国際交流基金メキシコ日本文化センターの杉本直子所長に次ぎ、私もスピーチをさせていただく予定です。<共感>の輪が、これよりメキシコへも広がることを願う次第です(展覧会は12月3日まで)。

 

見えないものを見る

Poster : “Signs of the Intangible”, JIC Hall / Consulate-General of Japan in Chicago

 

一方、日加修好90周年を記念し、在トロント日本国総領事館のご後援のもと、5月から6月末までトロントの日系文化会館で開催された「隠し身のしるし(Signs of the Intangible)」展は、11月1日から、在シカゴ日本国総領事館広報文化センター(**)へと巡回させていただくことになりました(11月28日まで)。

(**共催:メディアアートリーグ、日本カメラ財団、助成:東京倶楽部、 後援:日本ユネスコ協会連盟、奈良県ビジターズビューロー)

同展は、日本の1400年の心体景観をテーマにした写真展です。

もともと超自然的なものへの奉納として芸術が始まり、見えない自然の力(カミ)が仏教の受容とともに、形を得て仮面となり、仏像・神像となり、さらに身体芸術となりました。1400年の歳月とともに、高度に洗練され、磨かれ、深化さえもされて、能から前衛舞踏に至るまでの、日本独特の心体文化を形づくってきました。

そして仮面が見えないものと見えるものをつなぐ「境」であるならば、身体は、神仏集合の1200年の伝統において、悟りを目指す修行の「場」と考えられてきました。

こうした日本の奉納の身体芸能の独自の歴史については、ノースウェスタン大学の招待により、11月16日の特別レクチャーで、お話させていただく予定です。

私の試みは、過去と未来をつなぎ、東西文化の「橋掛かり」をつくることですが、講義の中では、身体を通して、私たちひとりひとりが、生き生かされているという<永遠なるもの>とつながりうる心体文化について、語っていきたいと思います。

もとより有限ないのちは、宇宙の無限の生命循環の中で、永遠なものへと帰ってくわけです。現実世界では、心身一如を通して、永遠なるものとつながることで、見えないもの、見えるものも、すべてがつながっていることに、気づくことができるのではないでしょうか。

在シカゴ総領事館JICホールでは、11月13日午後6時より、伊藤直樹総領事からご挨拶をいただき、アーティストトークイベントを行います。

また伎楽をバレエとして復興させた「伎楽バレエ」(踊り手:春双)も、シカゴでは二度目の発表になりますが、トロント、リオ、そして11月8日のメキシコに続き、披露させていただく予定です(芸術監督:伊藤みろ)。

✨✨✨✨✨

11月にシカゴ、そしてメキシコティへお越しいだだける際には、ぜひご来場いただけるようでしたら、大変幸せに思います。

東西の交流の歴史とつながりながら、地球への思いやりを乗せて

(文中敬称略)

2018年10月吉日

伊藤みろ メディアアートリーグ

Text by Miro Ito /Media Art League. All Rights Reserved.

【第8回】伊藤みろ発:メディア=アート+メッセージ No.7「アート、普遍性を生み出す力」

2017-10-07
 アート、普遍性を生み出す力

 

「光と希望のみち:東大寺の国宝写真展 (Road of Light and Hope: National Treasures of Todai-ji Temple, Nara / Photographs by Miro Ito)」は、次はシカゴで11月1日から始まります。

在シカゴ日本国総領事館開設120周年を記念し、同館日本広報文化センターホール(JICホール)にて、11月28日まで開催されます。前回のトロント展と同様、日本の国宝中の国宝である東大寺の天平彫刻の逸品をはじめ、41点を写真掛け軸でご紹介いたします。

かつてシカゴ美術館では、1986年に東大寺展が開催されました。以来、30年が経過しましたが、東大寺の1300年の宝物は、時空を超え、いつの時代にも、ご覧になる方々に希望の光を発するはずです。その光とは、普遍性に向かって、結集された心の力といえるものです。

天変地異が相次ぎ、ある意味で現代と似た苦難の時代に、述べ260万人の国民が一丸となって完成された盧舎那仏の造立の史実に見られるように、私たちが一つになれるということ。さらに二度も戦火に被災しながらも、鎌倉・江戸期の二度に亘る、大仏さまの奇跡的な再建・復興力を上げることができます。

この普遍性に向かう力については、東大寺の国宝写真展開催にちなみ、シカゴの二つの大学での講演のテーマにしたいと考えています。

まず、名門シカゴ大学でのワークショップでは、Visual Materialとその背景にあるPerspective(哲学や歴史、創作の動機やメッセージなどの視点)について、講義形式で説明します。これまで制作した三つのショートムービーを紹介しながら、現代という時代において、アートが1300年の時を超えて訴求しうる「普遍性」について、語りたいと思います。

 

普遍性とは何か

もとより普遍性とは、すべてのものに通じ合う特質のことであり、姿形が違っても、人が平等であるという価値の根幹にあるものです。すなわち「普遍性=ユニバーサリティ」とは、「宇宙=ユニバース」を語源とするように、「すべてがつながっている」という宇宙の法則と通底するものです。

海のシルクロード諸国の宮廷芸能を結ぶ1500年の歴史をもつ舞楽、オアシスの路を交易したゾグドの王をはじめ、呉国の王や崑崙、迦楼羅など、14種類のキャラクターが登場する1400年前の伎楽、さらに1300年前の盧舎那仏について、「すべてのつながり」と「それぞれがかけがえのない華である」という、多様性を許容する華厳の哲学から、ご紹介したいと思います。

同様に、19世紀末に創立されたアメリカ最大のカトリック系の私立大学であるデポール大学でも、仏教美術を勉強する学生を対象に、こうした点を中心に、東大寺の美術品について、お話をさせていただく予定です。

 

米モダニズム運動の聖地

さてシカゴは、建築やデザインをはじめ、写真の世界において、アメリカのモダニズム芸術を牽引してきた場所です。ナチスの弾圧によって1933年に閉鎖されたドイツの国立総合造形学校「バウハウス」から、写真家・画家・デザイナーのラースロー・モホリ=ナジ等がシカゴに移り住み、「ニューバウハウス(後にイリノイ工科大に吸収)」を設立しました。建築家のミース・ファン・デル・ローエも、シカゴに渡ってイリノイ工科大学の主任教授となりました。

もとよりバウハウスは、1920年代のドイツほか、ロシアやハンガリー、チェコなどの東欧諸国における社会主義革命運動の最中、「アートが社会を変える」という気概を担っていました。写真においては「構成」「運動」「光」をテーマに、果敢なる造形的な実験を行いました。建築においては、数寄屋造や書院造を範にしたとされる、合理的で機能主義的な建築様式の確立を目指したバウハウスには、日本伝統文化との接点も、見出すことができます。

一方、バウハウスのもう一つの思想的な背骨とされたのは、神秘主義でした。神秘主義とは、宇宙の根源なるものとの、内的な合一を直接体験する志向性をもつ、宗教・哲学・芸術上の態度ですが、宇宙の根本との一体化を目指す禅とも相通じるものがあります。

それでは「アートが世界を変える」という1920年代のモダニズム運動の命題についてですが、アートが世界を変えうるとしたら、それこそ、まさに「普遍性」というメッセージが鍵になるのだと信じるところです。

 

ユニーバーサル・ハート&マインド

奇しくも「ユニバーサル・スペース」という、建築の多くの機能を大空間の中に許容するコンセプトを示したのは、モダニズム建築の三代巨匠の一人、ミース・ファン・デル・ローエでした。一方現代では、障害や能力の度合いに拘わらず、万人が利用できる設計に配慮する「ユニバーサル・デザイン」という考え方があります。

同様に、仏教はすべての人が多様であり、あらゆる人々の差異を許容するという意味で、「精神のユニーバサリティ」であるといえます。個々の人々を分断ではなく、調和へと向かわせる心の教えであり、解脱を目指す、すべての人のためのものであるという意味で、普遍性を持っています。

東大寺の国宝に話を戻しますと、二度の復興を遂げた盧舎那大仏に見られるように、万人のためのものであるがゆえに、壊されても壊されても、時代を超えてなおかつ蘇り、人々の心の力を結集させ、統合に向かってつながる精神を芽生えさせてきました。それは、まさに普遍性という力の生み出す「奇跡」そのものなのだと思います。

もちろん差異を許容するユニーバーサルなハート&マインドは、本来、どの宗教にもみられるのではないでしょうか。シカゴの若いアメリカの学生の方々とは、人種間・宗教間の分断の進む現在のアメリカであるからこそ、そうしたテーマについて、共に考えていきたいと願っています。

ドイツバウハウスの流れをくむ、アメリカのモダンアートの「聖地」において、世界的な傑作である天平彫刻に集約された、東大寺と華厳思想のユニバーサリティについて語るには、まさに相応しい機会であるように思われます。そして、そのことで東西・南北間の相互理解にささやかながら貢献できるなら、大変幸せに思います。

シカゴにお出かけの際には、ぜひ展覧会まで足をお運びくださいますようにお願いいたします。

※詳細は、下記のフライヤーをご参照くださいませ(クリックするとダウンロードができます)。

chicago_exhibition_17Oct06

2017年10月吉日

伊藤みろ メディアアートリーグ代表

 

“Road of Light and Hope: National Treasures of Todai-ji Temple, Nara / Photographs by Miro Ito” (1st – 28th Nov. 2017, JIC Hall, Consulate-General of Japan in Chicago)

 

開催場所のリンク先:

在シカゴ日本国総領事館広報文化センター

http://www.chicago.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/jic_main_j.html

シカゴ大学 University of Chicago – Visual and Material Perspectives on East Asia

https://voices.uchicago.edu/vmpea/

デポール大学 (De Paul University)

https://www.depaul.edu

ニュース

  • 2021年10月30日講演会「日本の二人の聖人 聖徳太子と聖武天皇~時を超える普遍のこころ」by Miro Ito 開催 2021-10-16
  • ★東京「まほろば館」奈良県文化イベントのご案内 ★3月20日・21日 2021-03-01
  • 奈良県主催 MIRO ITO ★映像&トーク 「春日大社・平安の正倉院〜シルクロードの至宝」 2021-02-11

ブログ

  • 【第23回】MIRO ITO発 メディア=アート+メッセージ No.22 ー 写真集発刊のご案内「隠し身のしるし Signs of the Intangible」(by MIRO ITO) 2023-03-16
  • 【第22回】MIRO ITO発 メディア=アート+メッセージ No.21 ー 広がりとつながり:新たなる連帯の次元を求めて 2022-10-20
  • 【第21回】MIRO ITO発:メディア=アート+メッセージ No.20 地球への愛と責任感を実践する「環境革命」に向かって 2022-01-01
Menu   ≡ ╳
  • ENGLISH
  • HOME
  • 概要
    • メッセージ
    • ステートメント
    • 活動内容
    • クロニクル
    • クライアント
  • 伊藤みろ
    • 略歴
    • ポートフォリオ
  • 発表実績
    • 映像作品
    • 写真展
    • 書籍発刊
    • メディアでの紹介
    • メディアでの仕事
  • 文化芸術プロジェクト
    • クロスメディア
    • 展覧会の内容
    • 世界遺産の撮影
    • 寄贈実績
    • 協力・後援・助成
  • クリエイティブプロジェクト
    • アートプロデュース
    • CSR活動プロデュース
    • 撮影プロジェクト
    • WEBメディア制作
    • デザインプロジェクト
  • 出版・教育活動
    • 出版活動
    • 主な出版物
    • 書評・著者インタビュー
    • 教育活動
    • 教本・評論
    • 講演・ワークショップ
  • 国際コミュニケーションズ
    • 国際メディア業務
    • 調査プロジェクト
    • ハイエンド翻訳
    • 取引実績
    • Andreas Boettcher 略歴
  • USA NPO活動
    • 使命
    • 趣旨・目的
    • 活動内容と基本的な流れ
    • 設立・展望
    • 平和への貢献
  • ニュース
  • ブログ
  • お問い合わせ
Media Art League
▲
  • Facebook
  • サイトマップ
  • 推奨環境
  • お問い合わせ
Copyright © 2015-2023 Miro Ito & Media Art League. All rights reserved.
Concept & Direction by Media Art League
Original Japanese Text & Images by Miro Ito
English Text by Andreas Boettcher
Web Design by Masafumi Umetsu