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#国際交流基金トロント日本文化センター

【第6回】伊藤みろ発:メディア=アート+メッセージ No.4「聖徳太子と聖武天皇が示された心の道」

2017-04-28

「道」としての心

国際交流基金トロント日本文化センターでの展示会「光と希望のみち:東大寺の国宝写真展」(6月28日まで) が始まって1ヶ月余が経過しました。来月5月26日には、同センターの招待により、トロントで講演会を予定しています。私が制作した二つのショートムービー「伎楽 仮面の道」ならびに「盧舎那仏 光の道」」を上映し、聖徳太子と聖武天皇について、お話したいと考えています。

もとより、ニューヨークで体験した9.11以来、私が取り組んでいるのは、聖徳太子と聖武天皇のご功績であり、シルクロード伝来の有形無形の精神遺産です。

仏教は、欽明天皇の時代、552年に百済から伝来しました。仏教を王朝として最初に公認したのは、息子の用命天皇であり、さらに孫の聖徳太子によって、仏教が興隆しました。太子は法隆寺や四天王寺を建立し、隋に独立国であることを宣言し、「和を以って貴しと為す」で始まる17条の憲法を制定された、日本の最初の聖人でした。そしてその100年後に、聖徳太子の偉業をもう一度復興させようとしたのが聖武天皇であり、墾田永年私財法の制定をはじめ、国分寺建立や大仏造立の詔を発令されました。鑑真和上を唐から招き、天皇として初めて出家され、娘の孝謙天皇に譲位後の752年、大仏が完成したことで、日本における神仏混交は一気に進み、明治維新まで1200年の間、続きました。

外来の教えである仏教を国教として導入され、「心のみち」を示された聖徳太子。度重なる天変地異で疲弊し尽くした国民を救済する、歴史的な復興事業として大仏を造立された聖武天皇。悟りを啓いた仏陀と呼応するものがお二人の中にあり、それは私たちの心の中にもあるのです。

「光と希望のみち:東大寺国宝写真展」では、聖徳太子の時代に伝来し、大仏開眼供養会でも大体的に舞われた伎楽面をはじめ、聖武天皇の偉大な遺産である東大寺の天平彫刻を紹介いたします。聖徳太子と聖武天皇における「心のみち」について、そしてシルクロードを経て奈良に遺されている、東西のつながりを示す「証拠」と連帯のヴィジョンについて、お話したいと思います。

5月26日(金)18:00~20:00
場所:国際交流基金トロント日本文化センター
講演者:伊藤みろ(言語:英語)
ショートムービー上映:
①「盧舎那仏 光の道 (大仏さまは生きている) 」
②「伎楽 仮面のみち」
(写真・文・監督=伊藤みろ、監修①=東大寺、監修②=笠置侃一、
音楽①=森永泰弘、音楽②=芝祐靖)
展覧会の詳細:http://jftor.org/event/national-treasures-of-todai-ji-temple/2017-03-15/

 

世界に対する答えとしての使命

右翼・排外主義的なポピュリズムが世界的な台頭を見せる中、心の働きを負の連鎖に向けるのか、あるいは希望のつながりに向けるか、その選択次第で、私たちの未来がいまや大きく左右される時代になりました。

世界の平和が脅かされる今日にあって、何ができるかと考えたとき、「すべてはひとつである」という意識から、時代に対する答えとしての使命が見えてくるはずです。

一体性とは何かを学ぶひとつのヒントとして、自然や宇宙を観察することがあります。それらのシステムが「全体」として完全な調和を保っていることを知るならば、一体性についての意識を高めることができます。自然界のすべてが個性を持ちつつ、同時に生きたシステムを生み出し、相互に関係をもって補い合い、生かし合っています。宇宙というひとつの体系の中で、星の運行も生命の誕生も、原子も五元素も、自然現象やエネルギーの変転も、動植物の生滅も鉱物も、すべてがつながっているのです。

こうした一体性の意識を土台に、使命としての「世界平和」を誓うことは、時代に対する責任として大きな意味を持ちます。そして平和を実現するためには、寛容や忍耐が求められます。それぞれが違っていても、皆同じだという認識をもつことが前提となります。すなわち姿形や、考えがそれぞれ違っていても、皆、同じ理想を持つことができるのです。

このことが、大仏造立の根幹にある華厳の教えの本質であり、1300年前に、国民が同じ理想を描くための歴史的アイコンとして、奈良の盧舎那大仏が誕生した背景といえます。またシルクロード諸国の芸能を集め、1400年前に日本に伝来した楽舞・伎楽も、文化や民族の多様性を伝える平和の使節団だったように思われます。

もとより大仏の起源も、伎楽面の起源も、2300年前のギリシア古典様式に遡ることができ、東西文化が土着の文化と交流・融合した結果が1400年前に日本に伝来して、今日まで残されているのです。

聖徳太子が奨励し、聖武天皇が実現した、文化の多様性の統合と心の連帯の豊かさ極まるビジョンを「証拠」として、「すべてはひとつであり、皆つながっている」というメッセージを展覧会を通して、世界の多くの国々で広く伝えたいと思います。
そしてそのことが、現代という時代へのお二人からの答えのように思われます。

2017年4月吉日

伊藤みろ メディアアートリーグ
http://mediaartleague.org

【第5回】伊藤みろ発 メディア=アート+メッセージ No.3 東大寺の国宝を、東西交流の”証”としてカナダで紹介

2017-03-14

Road of Light and Hope

National Treasures of Todai-ji Temple, Nara – Photographs by Miro Ito

「光と希望のみち:東大寺国宝写真展 」が、3月15日から6月28日まで、国際交流基金トロント日本文化センターで始まります。東大寺の1300年の歴史を、東西の文化的な交流や人々のつながりの「証」として、写真作品を通して紹介いたすものです。

「証」は二つのテーマから、捉えることができます。一つは、すべてのつながりを象徴する東大寺の大仏さま(盧舍那仏)の造立の背景。もう一つは、シルクロードを経て日本へと伝えられた、ヘレニズム文化の影響を映し出す、天平の彫刻群の国際性です。

同写真展は、東大寺からの特別なご協力により、国際交流基金トロント、メディアアートリーグ、日本カメラ財団の共催のかたちで、国宝や重要文化財の写真掛け軸41点、ドキュメンタリー写真30点で構成されます。2004年に撮影を開始して以来、聖武天皇の理想や東大寺の歴史から学んだ、人々のつながりへの願いを作品に託してまいりました。

 

●復興と希望の光

今から約1300年前、未曾有の天変地異、大地震や旱魃、飢饉や疫病の蔓延した奈良時代に、当時の450万人の国民の団結によって、東大寺の盧舍那仏が造立されました。たとえ「一本の草、一握りの土」でさえも持ち寄ってほしい、という聖武天皇自らの呼びかけにより、日本のあらゆる地方から物資が届けられ、述べ260万人が労働に参加して、752年に盧舍那大仏が完成されました。大仏造立は、度重なる震災により疲弊し尽くした人々の心を勇気づけるとともに、国家の安泰と雇用の創出を同時にもたらした、前例のない規模の復興事業でした。

その後、盧舍那大仏は、平安、鎌倉、江戸と幾度もの地震に見舞われ、しかも二度の戦災に遭いながらも、その都度、国民が一丸となって、奇跡的な復興を果たしてきました。盧舍那仏は、1300年来、日本の希望の力強いシンボルであり続けてきたのです。

もとより盧舍那仏は、宇宙のすべてのつながりと相互依存の真理を説く、いのちの連帯の象徴です。すべてはひとつであり、ひとつはすべてであり、すべてがつながっているという華厳思想を、図像として表したのが、東大寺の盧舎那大仏なのです。

日本人の心の原風景ともいえる、こうした東大寺の伝統から、時代や国境を超えて、すべてのいのちをつなぐ希望の光を、写真を通して伝えていけたらと願っています。

 

●世界平和へのみちは続く...

東日本大震災をはじめとする、世界を次々に襲うメガ災害による苦難を共に乗り越え、戦争の悲劇を伝え、弱者の痛みを分かち合いながら、民族や宗教の分断化への動きに歯止めをかけるべく、いまひとりひとりが世界の平和に真剣に貢献する気持ちで、助け合い、支え合うことが求められています。

盧舎那仏の造立を通して、動植物までも栄えるよう願った聖武天皇に倣い、生きとし生けるものすべての連帯へのメッセージを、カナダの人々に向けて発信できたら幸せに思います。

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※昨年5月にニューヨーク国連本部で始まった世界巡回展「光と希望のみち」は、ウズベキスタン芸術アカデミー・平山郁夫文化のキャラバンサライ(タシケント)、欧州評議会本部(フランス・ストラスブール)を経て、カナダの国際交流基金トロント日本文化センター・ギャラリーで6月28日まで、3ヶ月間開催されます。

5月後半には、私自身トロントへ赴き、ショートムービーの上映を兼ねたレクチャーを開催する予定です。トロントへ行かれる際には、お立ち寄りいただければ、幸いです。

なお同展覧会については、追って続報を発信いたしますので、楽しみにしていてください。

 

2017年3月吉日

伊藤みろ メディアアートリーグ

(※展覧会の詳細は、PDF<JapanF_Todaiji_FINAL_LOWResTRIM>をダウンロードの上、ご参照ください。)

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